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F’環境企画のSDG’s~基準~

F’環境企画の更新担当の中西です!

 

F’環境企画のSDG’s~基準~

ということで、残土処理の基準とルールについて詳しく解説し、適正な処理を行うためのポイントを深掘り していきます♪

 

建設工事や造成工事において、大量の土砂(残土)が発生します。これらを適切に処理しなければ、違法投棄や環境破壊、土砂災害の原因 となるため、残土処理業者には厳格な基準が設けられています。

残土処理の基準には、環境基準、法律による規制、自治体ごとの条例 などがあり、これらを守らなければ罰則の対象となることもあります。


1. 残土処理とは?なぜ基準が必要なのか?

① 残土の定義と処理の必要性

残土とは、建設工事や造成工事で発生する不要な土砂のこと を指します。一般的に「残土=廃棄物」ではありませんが、不適切に扱うと環境汚染や土砂災害を引き起こす ため、処理に関する厳しい基準が設けられています。

② 不適切な残土処理による問題

  • 違法投棄(山林・農地などに不法に捨てられるケース)
  • 環境汚染(汚染土壌が適切に処理されず、地下水や河川を汚染)
  • 土砂災害のリスク(不適切な盛土により、地盤崩壊の危険)
  • 都市部での不法投棄による景観悪化

こうした問題を防ぐため、国や自治体は厳格な基準を設け、適正処理を義務付けています。


2. 残土処理に関する主な法規制と基準

残土処理は、国の法律、自治体の条例、環境基準 によって規制されています。

① 「建設発生土」としての取り扱い(建設リサイクル法)

「残土」は法律上、「建設発生土」として扱われることが多く、再利用が可能な土砂と、廃棄物として処理が必要なもの に分類されます。

  • 良質残土(再利用可能) → 造成工事・埋戻し・公共工事で活用
  • 汚染土(処理が必要) → 専門の処理施設で浄化・安定化処理

再利用が可能な良質な残土は「建設資材」として扱われる ため、できるだけリサイクルが推奨されています。


② 土壌汚染対策法による基準

残土が有害物質を含む可能性がある場合、「土壌汚染対策法」に基づき、土壌調査と適切な処理が義務付けられています。

基準値を超える有害物質の例

  • 重金属(鉛・カドミウム・ヒ素など)
  • 油汚染(ガソリン・軽油などの揮発性有機化合物)
  • 有害化学物質(ダイオキシン類・PCBなど)

汚染土の処理方法

  • 洗浄処理(水や化学薬品で汚染物質を除去)
  • 固化処理(セメントや石灰で固め、浸出しないようにする)
  • 適正な埋立処理(管理型処分場への埋立)

💡 ポイント:適正処理を行わないと、汚染が拡大し、環境破壊につながるため、厳格な管理が必要!


③ 盛土規制法による管理基準

2023年5月に施行された「盛土規制法」は、大規模な土砂の埋立・盛土の安全性を確保するための法律 です。

規制対象

  • 1,000㎡以上の盛土工事(許可が必要)
  • 急傾斜地や地盤が弱い場所での土砂搬入(厳格な安全管理が必要)
  • 埋立地の安定性を確保するための施工管理義務

この法律は、近年頻発する土砂災害の防止を目的としており、適正な残土処理と盛土計画の重要性 が強調されています。


3. 適正な残土処理のフローと基準

残土を適切に処理するためには、「発生」「分別」「運搬」「処理」「再利用」の5つのステップ を遵守する必要があります。

① 残土の発生と分別(現場での管理)

  • 良質残土(再利用可能)と汚染土(処理が必要)を分ける
  • 土壌分析を行い、有害物質の有無を確認

② 適正な運搬と管理

  • 許可を受けた業者が運搬を担当(無許可業者の関与を防ぐ)
  • 「マニフェスト制度」による追跡管理を実施

③ 処理施設での適正処理

  • 土壌洗浄や固化処理を行い、安全な状態にする
  • 環境基準を満たした状態で再利用または埋立処理を実施

4. 違法行為と罰則(処理基準を守らない場合のリスク)

違法投棄の罰則(廃棄物処理法に基づく)

  • 個人の場合:5年以下の懲役、または1,000万円以下の罰金
  • 法人の場合:最大3億円の罰金

汚染土の不適切な処理(環境基準違反)

  • 原状回復命令が出される(汚染を除去する義務)
  • 企業の社会的信用の低下(企業イメージの損失)

盛土規制法違反の罰則

  • 許可なしの盛土工事:最大3年の懲役または1億円以下の罰金

違法行為は、単なる罰則だけでなく、社会的信用の失墜や環境への深刻なダメージを引き起こす ため、適正処理の徹底が求められます。


5. まとめ:環境保全と法令遵守を徹底した残土処理を

残土は「良質残土」「汚染土」「産業廃棄物系残土」に分類し、適正な処理を行う
「建設リサイクル法」「土壌汚染対策法」「盛土規制法」などの法規制を厳守する
マニフェスト制度を活用し、違法投棄を防ぐ
可能な限り再利用し、環境負荷を軽減する

適正な残土処理は、持続可能な社会の実現と環境保護に直結する 重要な業務です。企業や業者は、法令を遵守しながら責任ある処理を行うことが求められています。